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虫歯になりやすい人っているの?

虫歯とは

虫歯とは、虫歯菌(主にミュータンス菌)が歯を溶かす酸を作り出して、穴をあけていく病気です。
酸を作る能力の高い菌が多いと虫歯になりやすくなります。
虫歯菌は、糖分を餌にして増殖していきます。そのため、甘いものをよく食べる方は虫歯になりやすいといわれています。ただし、日本人の砂糖の摂取量は世界と比べると、少ないため、食事の回数、歯並び、歯磨きの状況、唾液の量などが多く関係しています。

虫歯になりやすい歯

虫歯は、前歯よりも奥歯がなりやすく、特に歯と歯の間に虫歯ができる傾向にあります。
また、治療した部分(詰め物と歯の間)も、時間がたつことで、接着剤が抜けたり、劣化したりと隙間ができるようになるため、虫歯になりやすいです(二次カリエス)。

虫歯になりやすい人

同じように生活をしていても、虫歯になりやすい人がいます。そういった方は、唾液がネバネバしていて量が少ない方や、生活の中で甘いものを好んでよく食べる方、メリハリがなくだらだら食べる方、口で呼吸する方(菌が繁殖しやすい)がなりやすい傾向にあります。

遺伝する虫歯のなりやすさ

近年の遺伝子の研究によると、虫歯のなりやすさの4割から6割は遺伝できまるという研究結果があります。
歯の一番外側にあるエナメル質が遺伝子によって変化することがわかっています。両親ともに虫歯になりやすい、もしくは虫歯が多く治療の跡がたくさんある方のお子様は要注意です。

唾液と虫歯の関係

唾液には殺菌作用があり、唾液の量が虫歯と関わっています。唾液がよく付着し菌が洗い流されている前歯の裏や、上の奥歯の外側は、虫歯になりにくいです。反対に唾液が付着しづらい前歯の上部などは虫歯になりやすい部分です。
また、唾液には免疫に関する物質が含まれており、風邪などの体調不良の際には、口の中の免疫も下がり虫歯になりやすくなります。

歯磨きしても虫歯になるのはなぜか?

念入りに歯磨きをしていても虫歯になりやすい人がいます。そういった方は、体質(歯の質と歯並び)と、生活習慣に原因がある場合がおおいです。
はじめに、体質についてですが、生まれつき歯の構造の中で一番固いエナメル質が薄い場合、虫歯になりやすくなります。歯並びが悪い場合は歯ブラシが届きにくくなり、磨き残しが多くなりやすく、歯垢が溜まりやすい構造になっていて虫歯になりやすくなります。
次に、生活習慣については、甘いものと酸っぱいものをよく食べる方が虫歯になりやすくなります。その他にもストレスなどによって免疫力が低下している場合にも虫歯になりやすくなります。

虫歯は勝手に治らない

初期虫歯といわれる表面が白っぽくなっている状態は、歯磨き等で改善する可能性はありますが、歯が欠けていたり、黒くなっているものに関しては我慢してても勝手に良くなりません。
ちょっとでも虫歯になったかもしれないと思ったら、痛くなくても歯医者さんに行きましょう。

虫歯にならないようにするために

口の中には常在菌といわれる菌がたくさんいますが、虫歯にならないために、虫歯菌を増やさないようにすることが重要です。
予防で一番大事なのは歯磨きです。正しいブラッシングとフッ化物の多く入った歯磨き粉で磨くことでプラークを落とし、虫歯になりにくい環境を作りましょう、ただし、よく磨いていても虫歯菌が歯に付着し虫歯になる場合があります。
なので、こまめに歯医者さんに行って掃除をしておくことで、虫歯になりにくい環境を作ることもできます。