歯科用レーザーは安心なものを
2019年1月7日
レーザーという単語、聞きなじみのない言葉だと思いますが、
歯科では様々な治療として用いています。
歯科用レーザー比較表
レーザーの種類 波長(nm) |
Nd:YGA(パルス) 1064 |
半導体(CW) 810・980 |
Er:YGA(パルス) 2940 |
Co2(パルス) 10600 |
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最も効果的な 治療分野 |
歯周治療 疼痛緩和 止血 う蝕予防 ■先端加工後
メラニン除去 歯肉息肉 歯肉切開 |
止血 | 歯牙切削 歯石除去 |
歯肉切開 |
効果的な 治療分野 |
根管治療 メラニン除去 歯肉息肉 アフタ |
歯周治療 根管治療 メラニン除去 疼痛緩和 歯肉切開 う蝕予防 歯肉息肉 アフタ |
メラニン除去 疼痛緩和 歯肉切開 歯肉息肉 アフタ 歯周治療 |
疼痛緩和 う蝕予防 歯肉息肉 アフタ メラニン除去 |
使用に不向きな 治療分野 |
歯肉切開 歯牙切削 |
歯牙切削 | 根管治療 う蝕予防 止血 |
歯周治療 根管治療 止血 歯牙切削 |
当医院で扱っているレーザーは、上記の比較表に挙げられている欠点の中で止血以外は
治療として使用できるため、用途が多いという利点があるため、
歯肉縁下にある歯石の除去は本来麻酔をかけてから
手用の除去器具をを使用して取り除くものでしたが
ある程度であれば麻酔なしで除去することができるというものです。
(ただし、痛みが出る場合もあるため、その時は麻酔をします)
殺菌能力もあるため、根管治療(神経の治療)や歯周治療に対しても効果的であり
目に見えない細菌を除去する際にも使用できます。
広がりがないので、光を当てたところにしか効果がないというのが欠点であり、
その分時間はかかるのですが、熱が伝わりにくく、組織にダメージを与えにくいという利点があります。
実際、歯肉切開時の、傷になった部分がきれいに治りやすいという実感があります。
まだまだレーザーというのは知名度自体は低めですが、効果としては
しっかりと出ているものになります。
レーザーと言われてなんだろうと疑問に持っていた方もいると思いますが
少しでも参考になればと思います。