肥満と睡眠不足
2018年10月3日
この30年世界中で肥満の人の割合は急速に増えています。
一方で睡眠時間は減っており、肥満と睡眠不足の関係についての
研究が行われるようになりました。
その研究の結果、肥満度は7-8時間眠る人が最も低く、
それより睡眠時間が長くても短くても肥満度は高まります。
5時間睡眠 ・・・肥満率50%up
4時間睡眠以下・・・肥満率73%up
なぜ睡眠時間が短いと肥満になりやすい?
これはホルモンが関係しています。
「レプチン」と「グレリン」というホルモンが関係しており
このバランスが崩れてしまうためと言われています。
レプチン・・・脂肪細胞が分泌するホルモンで、食欲を抑えてくれる
グレリン・・・胃で作られるホルモンで、食欲を増進させる
睡眠時間が短いと満福ホルモンのレプチンが減り、空腹ホルモンの
グレリンが増えてしまいます。
さらにグレリンが増えると高脂肪食や高カロリー食を好むようになります。
睡眠不足は食欲を調整する脳の働きを狂わせ、炭水化物や
資質の食べすぎを引き起こすことがわかっております。
では睡眠不足は歯科とどう関係あるか?
寝不足だと、十分に疲れが取れていないため、普段よりも
歯を食いしばったり、歯ぎしりをしたりするリスクが増えていきます。
そういった日が続いてしまうと、歯が浮いてきたという感覚に襲われたり
知覚過敏が発症してしまったりと、ダメージがどんどん蓄積されていきます。
噛みしめがなければ大丈夫というわけではなく、上下の歯が接触しているだけの
状態でも歯にとっての負担が大きくなってしまいます。
肩こりに関しても関連があると言われているため、もしかしたら
原因として、噛みしめからくる肩こりという方もみえるかもしれません。
このように疲れをとり、身体を回復させる睡眠には私たちが想像する以上に
重要な働きがあるということが明らかになってきています。
健康で健やかな毎日を過ごすために、もう一度毎日の
睡眠を見直してみてはいかがでしょうか?