岐阜県岐阜市長良にある、一般歯科・小児歯科・訪問診療を中心とした、長良ヶ丘歯科の
公式ホームページです。

歯の寿命って実際どれぐらいだろうと、自分もしっかり知りたくて

ブログの記事にしてから結構立ったので、今度は

全国と岐阜県（岐阜市のは見当たらなかったので）の

子供におけるむし歯の数の違いと

80歳で20本の歯を残そうと取り組みをしている”8020運動”

について、調べてみました。

厚生労働省の調べと岐阜県が出している調査では

２０歳まではむし歯について

２１歳以上は歯周病について

６０歳以上は歯の本数について

大きく分けてデータを出しています。

全部読むのは大変だと思いますので、抜粋して記載していきます。

この値は調査対象者の数が違いますし、多少数値の誤差はあると思いますので

あくまで参考程度で見ておいてもらえるといいと思います。

子供が虫歯になるリスクに関しては減っている状態です。

実際、全くない子は増えてきており、むし歯のある子どもに関しては

1本ではなく、複数出来てしまっていることが多い傾向にあります。

虫歯のなりやすさは歯の質と唾液の性質・量、むし歯菌の量により

なりやすいかどうかが変わってきます。

むし歯菌の定着は4歳までに決まるとされていますので

できる限りむし歯菌を増やさないことが重要となってきます。

歯周病に関しては30代ですでに40％を超える方がなっているということに

少しびっくりしております。

18歳以降歯周病菌が増えて、歯周病になると言われているため

おかしくはないことなのですが、数字で見ると3人に1人以上の方が

歯周病になっている、もしくは予備軍となっているというのです。

年齢が上がるにつれ、歯周病のリスクは増えていくため、30代だから

まだ大丈夫！ではなく、早め早めのケアをお勧めします。

40代での定期健診を受けられる方は約2人に1人と思ったよりも多く

受診をされているのだなということがわかります。

そのあたりから歯の喪失数が増える傾向があるため、何らかの原因で

歯を抜く必要が出たり、歯が抜けてしまうことが増えてきているのだと

推測されます。
全部ある状態を100%とすると歯が一本でもなくなると約80%ぐらいの効率に

なるというデータもあるため、そのほかの歯にかかる負担が多くなります。

そのため、健康的な歯でも支える力が必要以上にかかってしまうと

歯を支えている骨にも悪影響を及ぼすため、歯周病のような状況に

なってしまいます。

残せる歯は残したほうがいいというのはこういうところからの考えですし

そうなる前に手をうてるのが本来一番だと考えます。

８０２０に関してはここも約２人に１人の方が８０歳で２０本の歯を

残していることになります。噛むということは脳に刺激を与えたりと

健康に関してもすごく関連してきている分野です。

実際、医療費も歯が残っている人とない人では約２倍ぐらい違うという

データがあるぐらいですので。

ここまでの経緯というものがあるため、８０歳に近くなったらいけばいいか

ではく、若いうちからケアをしていくことで、この数値を達成することが

できると思います。

歯医者に行きたくないと思われる方はかなり多いと思います。

病院に来られた方でも、そういう言葉を直接聞くことが多いですし

怖いというイメージはどうしてもあります。

これは機械の独特な音であったり、痛いというイメージが

歯医者に行きたくないと連想されるみたいです。

あと、よく聞くのは費用が高い！ということも聞きました。

それに関してはどう考えていただくかになってしまうのですが

定期検診を受けられてる方と、治療だけで来られる方では

どうしても治療だけ受けられる方は費用が掛かってしまいます。

定期検診を受けている方は安くやっているという意味ではなく

やる治療内容が複雑になることが多く、時間のかかる治療になってしまうため

どうしても費用がかかってしまう現状です。

だんだんと定期健診をされる方も増えてきており

これからも増えていくと思います。

超高齢化社会といわれる日本ですが、年齢層が高くなっていく割合に対して

子供の数は減っているため、何人の働き手が１人の高齢者を支える社会になるか

２０１７年　２．２人に１人

２０６５年　１．３人に１人

という予想データが出ております。

健康で過ごすということは未来のためにもつながるための布石だと

私は考えます。

医療（医科・歯科）に通うのは面倒だと思う部分もあると思いますが

未来のためにもしっかりと健康に気を付けていくことをお勧めします。