施設紹介 ~その2~
2016年5月16日
歯科で使う顕微鏡とは?
皆様ゴールデンウィークはどうだったでしょうか?
あっという間に1ヶ月という時間が過ぎ、最初のころのようなバタバタは
なくなってきましたが、まだまだ落ち着くまでに時間がかかりそうです。
前回は歯科用CT、セファロを含めたレントゲン写真のお話を
させていただきました。
今回紹介するものは位相差顕微鏡の話になります。
歯科で顕微鏡?と思われる方がほとんどだと思いますが
現在では細菌をある程度特定して、その状況に応じて
治療の流れを決めていくということができます。
お口の中には口腔常在菌(常に細菌がいる状態)がいるので
その中で歯周病関連菌を増やさないようにしていくというのが必要です。
この検査でわかることは決して多くの情報ではないですが
「歯周病に関連している細菌がいるかどうか?」
「全体的に細菌が多いかどうか?」
ということを見ていきます。
特にスピロヘータという細長くうねうねした菌を発見するのには
この位相差顕微鏡で見るのがわかりやすいのです。
一度の検査ではわかりにくいこともあるため、何度かプラーク(歯垢)
をとらせていただき、検査のほうをさせていただく場合もあります。
今のところ、このような検査は保険の中に含まれていないため
費用としてはいただいておりません。
将来的には費用がかかる可能性もありますので
試しに今のうちにやっていただくことをお勧めします。
しっかりと菌の数であったり、種類を断定するのであれば
特別な機関に検査を依頼することになりますが、まずは
歯科診療所でできることからはじめてみてはいかがでしょうか?
興味をお持ちになりましたらお声をおかけください。