削る?
2016年11月16日
歯を削るタイミングは??
今回は虫歯とその治療の流れについて
少し詳しい内容で書いていきたいと思います。
この状態はまだ初期症状に近く
歯磨きとフッ化物を取り込んでいければ治る可能性があるため
まだ削らないという判断をすることが多いです。
この段階では虫歯の進行が始まっているため、治療を開始することが多いです。
痛みの自覚症状がないため、定期的に診ていないと発見が遅れることがあります。
この段階まできてしまうと”染みる”という感覚が出始めてきます。
エナメル質はかなり固いため、虫歯の進行はゆっくり進んでいきますが
象牙質は軟らかいため、虫歯は一気に広がっていきます。
そのため、削る量も相対的に増えていってしまいます。
自覚症状として冷たいもの、甘いものが染みる
という訴えが多いです。
神経まで虫歯がとどいてしまっているため、ここからは
神経をとる治療に変わっていきます。
自覚症状として
- 何もしていなくても痛い
- 冷たいもの、熱いものが染みる
- 穴が大きく開いていて、食べ物が詰まる
というものが挙げられます。
これは神経の治療を行った後、数年ないし数十年後に
根の先に膿がたまってしまう状態、もしくは上の状態で
治療せずに放置してしまった場合に起こるものになります。
この状態までいくと歯を残せるのか、割れてないのかなど
治療の内容としては難しくなっていきます。
もちろん、適正な治療をしていけば治る可能性は高いですが
悪くなってしまうこともあり得ます。
虫歯の治療は必要なことですが、一度治したらもう
虫歯にならないと思われる方がいます。
もちろん医院としてはそれが一番であり
健康な状態でずっといってほしいと思っております。
しかし、経年的な劣化による補綴物(被せ物)の脱離や
目に見えない隙間からの虫歯の進行による
二次カリエスと呼ばれるものが作られてしまい
どんどん被せ物が大きくなっていき、歯の寿命を
縮めていく結果となっていきます。
当たり前のことだと思われるかもしれませんが
虫歯を作らない
これに尽きると思います。
そのためには自己判断せず、気になることがあれば
お早めに歯科のほうへ受診されることをお勧めします。