入れ歯のお話
2016年10月5日
歯のなくなったものを補うものとして使われるものとして
・義歯(入れ歯)
・ブリッジ(歯のない両隣の歯にかぶせ物をして補う)
・インプラント
という方法がありますが
今回は義歯のお話をしようと思います。
ちょっと余談になりますが、入れ歯の歴史ってご存知ですか?
現存している日本最古の入れ歯は1538年74歳で亡くなられた
仏姫(中岡テイ)という尼層が使われていた木製の義歯になります。
黄楊(つげ)という木から彫って作られているため
歯と歯肉の境界もなく、一体型のものになっています。
これを作るのは相当大変だと思いますが、今の形とそんなに
変わらないのだなと感心させられます。
そこから月日は流れ、現在使用されている義歯が
(左半分が金属床義歯、右半分が保険で使われる全部床義歯)
(左がマグネット義歯、右が保険で作る部分床義歯)
というようにだいぶ歯肉の色に近い材料と
歯の色も白くなっています。
保険でできる範囲ではレジンといわれるプラスチックの材料で
歯肉の部分を作り、歯の部分も硬質レジンといわれるより硬い
プラスチックのもので作っていきます。
自費にはなってしまいますが金属を用いたものを使用することで
薄く、強度のある義歯を作ることもできます。
上の写真では少しわかりにくいかもしれませんが
大体2分の1ぐらいの厚みになっています。
口の中に異物がはいるため、どうしても違和感が出やすいので
薄いほうが感覚として良いとされています。
作製期間としてはどちらも約1ヶ月(週1回の来院計4回)ぐらいが
目安になってきます。その間、歯がないという不自由をおかけします。
できれば歯が抜けず、自分の歯で過ごしていただきたいのですが
必要であればご自身にあったもので咬む機能を少しでも
回復させていければと思っております。